初期サインと水分補給のポイント
「喉が渇いてから水を飲む」という方は少なくありません。 しかし、喉の渇きを感じたときには、すでに脱水が始まっていることがあります。
特に高齢者は喉の渇きを感じにくく、気付かないうちに脱水が進行してしまうこともあります。
今回は、ご自宅でも簡単にできる脱水症のセルフチェック方法や、 水分補給をするときのポイントについてご紹介します。
この記事でわかること
- 脱水症が疑われる初期サイン
- 自宅でできる脱水症のセルフチェック方法
- 水分だけでなく塩分や糖分の補給が必要な場面
- 自宅で簡易的な経口補水液を作る方法
- 飲酒後に脱水が起こりやすい理由
- 医療機関へ相談したほうがよいタイミング

脱水症の初期サイン5つ
脱水症は、重症になる前に早めに気付くことが大切です。 次の5つのポイントを確認してみましょう。
1.手の甲の皮膚をつまんでみる
手の甲を軽くつまみ、離した後に皮膚がすぐ元に戻るか確認します。
皮膚が元に戻るまで2~3秒以上かかる場合は、水分不足の可能性があります。
2.爪を押して色の戻りを確認する
親指の爪を5秒ほど押して白くし、離した後に元のピンク色へ戻るまでの時間を確認します。
元の色に戻るまで2~3秒以上かかる場合は、血流が低下している可能性があります。
3.尿の色や回数を確認する
健康な尿は、一般的に薄い黄色をしています。
尿が濃い黄色やオレンジ色になったり、尿の回数が減ったりした場合は、 水分不足が考えられます。
4.脇の下が乾いていないか確認する
脇の下には通常、少し湿り気があります。 しかし、脱水になると汗が出にくくなり、脇の下が乾いてしまうことがあります。
高齢者や小さなお子さんの体調を確認するときにも役立つチェック方法です。
5.口や舌が乾いていないか確認する
口の中がネバネバする、唇が乾燥する、舌が白っぽく乾いているといった状態も、 脱水症のサインになることがあります。

このような症状にも注意
次のような症状がある場合も、脱水が始まっている可能性があります。
- 立ちくらみがする
- 体がだるい
- 集中できない
- 足がつる、こむら返りが起こる
普段と違う症状がみられた場合は、無理をせず、涼しい場所で休みながら水分を補給しましょう。
水だけでは不十分なこともあります
大量の汗をかいた後や脱水が疑われる場合は、水分だけでなく、 塩分や糖分などの電解質も補給することが大切です。
軽い脱水が疑われる場合には、経口補水液を利用する方法があります。
簡易的な経口補水液の作り方
市販の経口補水液が手元にない場合は、次の材料を混ぜることで、 簡易的な経口補水液を作ることができます。
- 水:1L
- 食塩:3g(小さじ約1/2)
- 砂糖:20~40g
飲酒後も脱水に注意
アルコールには利尿作用があり、尿の量が増えることで体内の水分が失われやすくなります。
また、アルコールを分解する際にも体内の水分が使われるため、 飲酒後は脱水が起こりやすくなります。
飲酒をした日は「お酒を飲んだから水分も摂れている」と考えず、 お酒とは別に水を飲むことを心掛けましょう。

まとめ
脱水症は、早めに気付いて対応することで重症化を防ぎやすくなります。 特に夏場や発熱時、運動後、高齢者では注意が必要です。
「喉が渇く前に水分を補給する」
この習慣が、脱水症や熱中症の予防につながります。
体調に不安がある場合や、水分を十分に摂っても症状が改善しない場合は、 早めに医療機関へご相談ください。