医療法人社団 弘人会中田病院

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Column症状別コラム

足関節捻挫について

2023/07/15 11:09

捻挫について

通常、各関節は脱臼しないように靭帯や関節包などの軟部組織によって守られています。
捻挫とは、関節が正常に動き得る範囲以上に動かされたために、靭帯や関節包皮下組織が損傷されたケガを指します。
外力が大きくなると、関節の脱臼や亜脱臼が生じます。
足首を捻挫すれば、足関節捻挫、首を捻挫すれば頸椎捻挫、腰を捻挫すれば腰椎捻挫という具合に診断されます。
 

足関節捻挫について(足関節捻挫)

足関節は、靭帯により安定性が保たれているため、ここをケガすることにより、足首が不安定となってしまいます。そのため運動をする方にとっては、パフォーマンスの低下が懸念されます。
足首の捻挫は、外側靭帯捻挫(=内反捻挫)と内側靭帯捻挫(=外反捻挫)に分かれていますが、内反捻挫が圧倒的に多く、外側の靭帯を痛めるケースが多いです。
外反捻挫は、稀でサッカーやラグビーなどの接触プレーのあるスポーツで発生する事があります。
 

Q 足首の捻挫をした時の応急処置は、どうすればいいですか?

受傷直後に行う事はPRICEです。
P:Protection(保護)=さらなるダメージを患部に与えないための対策を取る
R:Rest(安静)=患部を使わない。つまり「足を着いて歩かない」事がベストとなります。
I:Icing(アイシング 冷却)=痛みの軽減を図り、二次性浮腫を抑える。
C:Compression(圧迫)=患部を圧迫する事で、腫れを軽減する。
E:Elevation(挙上)=重力の影響で、体液が下(足)に行くのを防ぐ。

スポーツの現場では、処置する物が揃っていない場合もあると思います。できる範囲で行いましょう。

病院での検査では何をしますか?

【問診】
・どのようにケガをしたのか?
【状態のチェック】
・痛みや腫れの程度。内出血が伴っていないか。
・圧痛点の確認や前方引き出しテストなどの靭帯の損傷の程度をチェック。
【画像検査】
必要に応じて、レントゲンや超音波の検査を行い、どの程度のケガなのかを把握し、治療方針を定めます。

足首を捻挫した場合、程度に関わらず整形外科の医師に診てもらうようにしましょう。

出血(青あざ)を伴う捻挫の場合は、手術を必要とする場合もあります。
自己判断せず、医師の指示を仰ぐようにしましょう。

Q 足首の捻挫はクセになると聞きましたが、本当ですか?

足首の捻挫を繰り返す理由は、関節を安定させるための靭帯が損傷により緩むためです。けがの程度にもよりますが、靭帯損傷にはグレードがあり、以下のように目安があります。
2度、3度ともなると、関節の安定性が損なわれる事によって、再発リスクが高まります。

Q 足関節のリハビリはどうすれば良いですか?

日常生活を送るだけであれば、特別なリハビリは必要ありません。
しかしスポーツを行っている方は、しっかりとしたケア(リハビリ)を行うことが重要です。

時に捻挫は軽視されがちですが、靭帯にはメカノレセプターという固有受容器があり、関節がどの位置にあるのかという情報を脳に伝え、運動を制御するための情報を送る役割があります。
靭帯をケガした場合、この感覚が鈍り、パフォーマンスが低下する事が、再発の一因として考えられています。
競技復帰をした際に、しっかりパフォーマンスを戻すためには、この感覚を養うための運動学習が必要となります。当院ではこういった機能を向上させるための、動的関節制動エクササイズを行い、競技復帰の一助を担います。リハビリをご希望の方は、医師に相談してください。
特に切り返し動作が多いバスケ・サッカー・テニス・バトミントンなどの競技などで、競技復帰をお考えの方は、再発しないように注意しましょう。

リハビリの内容(一部紹介)

保存療法として、機能的リハビリテーションの有用性を示す研究報告が多くあります。状態に応じステップアップしながら競技復帰を目指します。
【一部紹介】